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【大学院留学ブログ】海外大学院の出願候補校の決め方について

くろかわ(kurokawa)

Postgraduate, @uofglasgow, Data Science MSc ← 国内IT (JV設立支援,事業&SL開発,大学講師,インフラエンジニア等) 初めての留学で経験したことや日常で感じたことを呟きます。

悩むねこ

海外の大学院に留学してみたいです!

ですが、自分の出願校をどうやって決めていけばいいのかよくわかりません!

こんなお悩みを解決します。

この記事で得られること

・海外の大学院の出願候補校の決め方について

・出願候補校を決める手順5つ

この記事の信頼性

この記事を書いている私は、2021年1月からUniversity of GlasgowのData Science [MSc]に進学しています。
当ブログやSNSでは大学院留学での経験や英語・ITの勉強について情報発信しています。

今回は、海外の大学院の出願に向けた「出願候補校の決め方」についてお話ししていきます。

海外の大学院留学を実現するためには様々な選択肢があります。

例えば留学先の国を考えてみても、アメリカ・イギリス・オーストラリア・ヨーロッパ等などがあります。

(私のように)周りに留学経験者がいなかった場合は、様々な選択肢がある中から自力で出願候補校を絞っていく必要があります。

それは大変時間や労力がかかる作業でした。

そこで今回の記事では、私が実際に出願校を決めた方法を共有いたしますので、皆さんの今後の留学準備にお役立てください!

せっかく費用、時間、労力をかけて留学を決めるのですから、ぜひ全ての選択肢を見て検討していただきたいと思います。

それでは、早速ご紹介していきます!

海外の大学院に出願した実際の経験を整理してみました。

ぜひ参考にしてみてくださいね!

くろかわ

出願候補校を正しく選ぶメリット

時間、お金、労力などの無駄を削減

海外の大学院は、基本的に書類選考となりますので、出願候補校が要求する出願書類(志望動機書、履歴書及び推薦状など)を準備していく必要があります。

せっかく準備した出願書類も、もしも出願候補校を変更したら、出願書類を改めて準備する手間が発生するかもしれません。

そのため、出願候補校を納得のいく形で選んでいくことは出願準備における作業を効率化することにつながります。

留学中に困難に直面しても耐えられる

出願候補校を納得のいく形で選び、その中の大学院に入学することは、努力のよりどころとなる理由を持てることができると思います。

そのため、たとえ留学中に困難なことがあっても、他の選択肢を考える前に、置かれた状況で頑張り続けることができると思います。

納得するねこ

Twitterを見てても、海外の大学院に留学していて大変そうな方を見かけます!

納得のいく形で出願候補校を選ぶことはやっぱり大事なんだね!

続いて、出願候補校を選ぶ手順を確認していきたいと思います!

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出願候補校を選ぶ手順5つ

それでは早速、出願候補校を決める手順5つについて、説明していきます。

出願候補校を決める手順5つ

手順①:大学院留学の目的を考える
手順②:大学院で学びたい内容を考える(希望する専攻を考える)
手順③:大学院を調べる
手順④:自分の条件と照らし合わせて大学院を絞り込む
手順⑤:出願校を決める

上記手順を簡単に補足すると、「手順①:大学院留学の目的」が一番重要です。

というのも、目的が変わると大学院で学びたい内容もおそらく変わってくると思うからです。

さらに、②以降の手順に対しても芋づる式に影響が出てくると思います。

手順①:大学院留学の目的を考える

大学院留学を目指す方には、現在大学生・大学院生の方もいれば、社会人の方もいらっしゃいます。

今までどのような経験を積んできて、現在何をしているか、そして今後何をしていきたいのかによって大学院留学の目的は異なってくると思います。

出願候補校を調べる前に、まずはご自身の大学院留学の目的を明確にすることをおすすめします。

大学院留学の目的は、大きく以下の4つのパターンに分けられると思います。

大学院留学の目的の4つのパターン

①:キャリアゴールを見つける(大学生・大学院生)
②:キャリアチェンジ(社会人)
③:キャリアアップ(社会人)
④:その他 (上記以外)

①:キャリアゴールを見つける(大学生・大学院生)

海外の大学院では、海外でご活躍されている優秀なビジネスマンや研究者から授業を受ける機会があります。

そのような方々とやり取りする中で、自分の興味を持つ業界におけるキャリアを具体的に知ることができます。

得られた情報から将来のキャリアゴール(5年後・10年後のなりたい姿)をイメージすることで、卒業後の就活に活かすこともできます。

②:キャリアチェンジ(社会人)

新卒で総合職として入社すると、「現在の仕事はやりたい仕事ではない」、「しかし転職するにもスキルや実績がない」みたいな状況になるかもしれません。

そこで、現職と将来自分のなりたい職とのギャップを埋める役割として大学院留学を選ぶことが可能です。

③:キャリアアップ(社会人)

ご自身の職歴を活かした大学院留学を目指すことが可能です。

実際、私が出願したいくつかの大学院は「出願コースに関連する職歴(2・3年間)があること」を要求してきました。

くろかわ

私の場合は、③キャリアアップと②キャリアチェンジを目的として、出願候補校を選んでいきました。

手順②:大学院で学びたい内容を考える(希望する専攻を考える)

続いて、ご自身の目的を実現するために学びたい(学ぶべき)専攻内容を考えます。

海外の大学院の専攻は大変幅広い(400種類以上らしいです)ので、手順①の目的を達成するために必要な専攻に重きを置いて、出願候補校を絞り込んでいく方が効率的だと思います。

海外の大学院には非常に多彩な専攻が存在し、その数は400を超えると言われています。

海外大学院で学べる専攻

私の場合、留学前はIT企業に勤めておりましたので、(a) エンジニアとしてキャリアアップと(b) インフラエンジニア職からデータサイエンス職へのキャリアチェンジを目的としました。

そのため、Computer Science(Data Scienceを含む)の専攻を中心に出願候補校を選んでいくようにしました。(参考サイト1 → ■工学系の専攻について)

また今回の留学では、修士号(Master's Degree)を取得したかったので、Master of Science(参考サイト2 → Master of Science (MS, MSc))のComputer Scienceに目星をつけることにしました。

(参考サイト1)海外大学院で学べる専攻

[blogcard url="http://www.daigakuin-ryugaku.com/course/"]

(参考サイト2)海外の大学院で開講されている学位の種類

[blogcard url="https://www.gradschools.jp/step/step_10-4-1.html"]

手順③:大学院を調べる & 手順④:自分の条件と照らし合わせて大学院を絞り込む

いよいよ出願候補校を調べていきます。

多くの大学院から自分の希望の出願校を見つけ出すためには、調べる時にいくつかの切り口を用意することがとても大事だと思います。

例えば、以下のようなものがあります。

大学院を調べる時の切り口

①:専攻の内容
②:ランキング
③:留学期間
④:留学先
⑤:留学費用

①:専攻の内容

手順②で検討したご自身が学びたい(学ぶべき)内容を満たす専攻(コース)を提供している大学院を調べます。

まずは、例えば「データサイエンスを勉強したい」という希望があったとしたら、そのキーワードと同じコース名(Data Science MSc)もしくは、それに関連したワードのコース名(Machine Learning MSc)を提供している大学院を調べていく形で良いと思います。

尚、以下の記事でも述べましたが、例えば同じコース名(Data Science MSc)でも、Departmentによって授業内容が異なる場合がございますので、お気をつけください。

【大学院留学ブログ@グラスゴー大学】グラスゴー大学のデータサイエンスコースについて

今回はグラスゴー大学のデータサイエンスコースについてお話ししていきます。(1) グラスゴー大学のデータサイエンスコースの位置付け(2) 年間/週間スケジュールについて簡単に紹介しようと思います。

続きを見る

そのため、気になった大学院のコースのPROGRAMME STRUCTUREは必ずご確認するようにしてください。

こちらは各大学院のホームページなどでひとつひとつ確認していく必要がありますので、根気強さが求められる作業だと思います。

例えば、グラスゴー大学のData Science MScのPROGRAMME STRUCTUREはこちらから確認できます。

[blogcard url="https://www.gla.ac.uk/postgraduate/taught/datascience/#tab=structure"]

②:ランキング

海外の大学院には、国別、分野別などの様々なランキングが存在します。

海外の大学院のランキングを参考にする狙いは、(a)その分野で有名な大学院を知ること、(b)出願候補校の優先度を決めること、(c)複数校から合格をもらえた場合、進学先を最終決定する際にランキング以外の要素で決められなかった時のための判断材料にすることだと思います。

反対に、ランキングを最優先して出願校を選ぶことは、あまりお勧めしません。

なぜなら、数年後に自分が出願・進学した大学院のランキングが変わった(落ちた)時に後悔する恐れがあるからです。

加えて、実際に出願校を選ぶ際は、できるだけ多くのサイトのランキングを参考にすることをお勧めします。

というのも、ランキングを提供する組織によって、大学院の順位にばらつきがあるからです。

例えば私は、以下のランキングを使用しました。

なんとなく見るだけでも大学院の名前を知れて参考になると思いますので、ぜひご確認ください。

条件

(a) Times Higher Education の World University Rankings
(b) Complete University Guide の University League Tables 20XX
(c) QS の World University Rankings 20XX
(d) The US NEWS の 20XX Best Global Universities Rankings
(e) ARWUのAcademic Ranking of World Universities
(f) Maclean's Universities Ranking

(a) Times Higher Education の World University Rankings

[blogcard url="https://www.timeshighereducation.com/world-university-rankings"]

(b) Complete University Guide の University League Tables 20XX

[blogcard url="https://www.thecompleteuniversityguide.co.uk/league-tables/rankings"]

(c) QS の World University Rankings 20XX

[blogcard url="https://www.topuniversities.com/university-rankings"]

(d) The US NEWS の 20XX Best Global Universities Rankings

[blogcard url="https://www.usnews.com/education/best-global-universities"]

※こちらのURLだけうまく表示できないので、URLをコピーしていただいて該当ページをご確認ください涙

(e) ARWUのAcademic Ranking of World Universities

[blogcard url="http://www.shanghairanking.com/ARWU2020.html"]

(f) Maclean's Universities Ranking

[blogcard url="https://www.macleans.ca/hub/education-rankings/"]

③:留学期間

例えば、Master's Degreeを取得する場合だと、1年間、1.5年間、2年間などがあり得ると思います。

ご自身の状況にあわせて、ご検討ください。

社会人留学になると、その他のライフイベントとの兼ね合いがあると思いますので、留学期間は比較的重要だと思います。

④:留学先

留学先(国)に対してこだわりがない限り、留学先(国)をまたいで出願候補校を選ぶことをおすすめします。

なぜなら、大学院の難易度やコース、費用、留学期間などは国によって異なってくるので、合格の可能性を少しでも上げるためです。

以下の記事では、留学先(国)別の特徴を簡単にまとめられています。

[blogcard url="https://www.gradschool.jp/grad_schools/"]

私は特に留学先にこだわりがなかったので、アメリカ、ヨーロッパとオーストラリアにある大学院を優先して探していました。

⑤:留学費用

こちらも③:留学期間、④:留学先と同じくらい重要だと思います。

ご自身が用意できる現実的な予算に合わせて、出願候補校を絞り込みください。

以下の記事では、イギリス、オーストラリア、アメリカなどの国に大学院留学をする際に必要な費用及びそれらの留学費用をどうやって準備してきたのかを整理しておりますので、もしよければご参考ください。

【大学院留学ブログ】大学院留学に必要な費用とその準備方法について

今回は、海外の大学院留学に重要な「費用」についてお話ししていきます。海外の大学院留学を志した時、お金の準備について心配になるかと思います。私自身は、給付型の奨学金や親からの金銭的支援を受けることが難しい状況でしたので、多くの時間をかけ慎重に用意してきました。そこで今回の記事では、イギリス、オーストラリア、アメリカなどの国に大学院留学をする際に必要な費用及びそれらの留学費用をどうやって準備してきたのかを共有させていただきますので、皆さまの今後の留学準備にお役立てください!

続きを見る

手順⑤:出願校を決める

最終的に、私は出願候補校として5校くらい残りました。

ご自身の忙しさ次第で、出願候補校は増やしても減らしても良いと思います。

大切なことは、目的を実現させるための選択ができているかどうかだと思います。

おまけ

尚、私の大学院出願の結果ですが、3校が合格、2校が不合格(理由は、1校はGPAが足りなかったため、もう1校が書類不備(推薦者が突然消えました汗)のためでした)でした。

複数校から合格をいただけると思ってなかったので、大変迷いました。

最終的な決め方は、Linkdeinでその大学院のOBの方に連絡をとり、不安な点を解消していくように動きました。

まとめ:選択肢が多いのでしっかり選び抜きましょう

今回は、海外の大学院の出願に向けた「出願候補校の決め方」について説明しました。

様々な選択肢がある中から自力で出願候補校を絞っていくことは、大変時間や労力がかかる作業だと思いますが、こちらの記事が少しでも皆さまの作業効率化に貢献できれば大変嬉しいです。

目的を常に意識することで、納得のいく出願候補校選びができると思います!

今回の内容は以上となります。

当記事をお読みいただきありがとうございました!

当ブログの発信内容についてご意見・ご希望がございましたら、当ブログのContact Usもしくは私のTwitterアカウントまで何なりとお申し付けください。

くろかわ

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