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【大学院留学ブログ】イギリスの大学院にオンライン留学してみて

くろかわ(kurokawa)

Postgraduate, @uofglasgow, Data Science MSc ← 国内IT (JV設立支援,事業&SL開発,大学講師,インフラエンジニア等) 初めての留学で経験したことや日常で感じたことを呟きます。

悩むねこ

海外の大学院のオンライン留学って実際どのような感じなのか知りたいです!

こんなお悩みを解決します。

この記事で得られること

・オンライン留学について

・イギリス(グラスゴー)の大学院にオンライン留学してみた感想について

この記事の信頼性

この記事を書いている私は、2021年1月からUniversity of GlasgowのData Science [MSc]に進学しています。
当ブログやSNSでは大学院留学での経験や英語・ITの勉強について情報発信しています。

今回は、海外の大学院の「オンライン留学」についてお話しします。

大学院留学を目指す皆さんの中には、「実際、オンライン留学ってどうなんだろう?」という方がいるのではないでしょうか?

TwitterなどのSNS上で、オンライン留学は海外の大学院に進学するかどうかを決定するくらい大きな影響を与えることだと感じました。

今回の記事では、イギリスの大学院のオンライン留学について解説していきますので、皆さんの今後の留学準備にお役立てください!

それでは、早速ご紹介していきます!

海外の大学院にオンライン留学している実際の経験を整理してみました。

ぜひ参考にしてみてくださいね!

くろかわ

お願い

「現地へ渡航する本来の留学」と「オンライン留学」を比較する記事ではなく、オンライン留学に関する私の率直な感想を共有いたします。

留学準備を進めている皆さまは、ご自身の価値観に照らし合わせて、留学形態をご検討ください。

オンライン留学とは?

海外の大学院の授業を世界中どこからでも受けられること

「オンライン留学」とは、海外の大学院が行っている授業をオンラインで受講することで、渡航はしないけれど実際の留学と同じような体験ができる留学形態です。

インターネットを通じて、各国から参加している学生たちと一緒に、オンライン上で授業を受けられること・グループワークに取り組めることができます。

インターネット環境、PCなどのIT製品があれば受講することができ、現地に渡航しないため航空券・滞在費・保険料などが不要となるので、留学費用を抑えることができます。

コロナウィルスの影響を受けて、現地には行けないけれど世界各国の学生たちと一緒に学べるという点では、本来の留学と同じです。

そのため、本来の留学に代わりうる「オンライン留学」は新しい留学の形態だと思います。

授業の流れ

グラスゴー大学のデータサイエンスコースの場合:

授業前

当たり前ですが、授業への参加度を高めるために授業前の予習は欠かせないので、しっかりと予習する必要があります。

授業によっては、数人ずつのループに分かれて、グループメンバーとディスカッションやプログラミングを行う事前課題などもあります。

授業中(参加から終了まで)

グラスゴー大学からZoomアカウントが学生一人一人に払い出されていて、授業時間になったらそのアカウントを使ってZoomのミーティングに参加します。

コースごとに授業用のZoomミーティングのリンクと授業時間などが以下のように案内されます。

グラスゴー大学は、この学生アカウントを使って、授業の出席管理をしています。

授業後

授業の中で消化しきれなかったポイントを教授やグループメンバーに確認することができます。

尚、コミュニケーションツールについては、以下のようなツールを使います。

また、グループメンバーと一緒にディスカッションやプログラミングを再度行い内容理解を深める場合もあります。

授業イメージ

以下のサンプル動画の41:47からは、教師が画面共有機能を利用して、ホワイトボードを利用しながら授業をオンラインで行います。

私が受講している授業も、このような形で進みます。

よろしければご視聴ください。

[blogcard url="https://www.ryugakuatuk.com/learning-english-online/"]

私のオンライン留学の基本情報

私の状況を簡単に共有すると、

留学する前の職業

国内にあるIT企業に勤務していました。

コロナウィルスの影響を受ける前からリモートワークをしていたため、インターネットなどのITツールを利用して、本来勤務する場所から離れた自宅などで仕事をすることに抵抗がありませんでした。

留学先

グラスゴー(イギリスのスコットランド)

日本との時差は、冬時間(ざっくりですが11月から3月末まで)になると、日本の方が9時間進むようになります。

例えば、現地時間の9時が日本時間の18時となります。

サマータイム(冬時間以外の期間)だと、日本の方が8時間進むようになります。

この記事では、1月から3月末までに受講した1学期の内容に基づいているため、冬時間を想定しております。

https://www.time-j.net/WorldTime/Location/Europe/Glasgow

[blogcard url="https://www.time-j.net/WorldTime/Location/Europe/Glasgow"]

留学形態

2021年1月から9月まで:オンライン留学

2021年10月から2022年1月まで:現地に渡航する本来の留学

1日のスケジュール

1日のスケジュールを確認してみると、

1stセメスターの1週間のスケジュール

例えば、火曜日の1日のスケジュール(過ごし方)を共有すると、以下のような感じになります。

現地時間日本時間過ごし方の例
08:0017:00講義に備えて勉強する
09:0018:00授業「INTRODUCTION TO DATA SCIENCE AND SYSTEMS」を受講する
10:0019:00授業「INTRODUCTION TO DATA SCIENCE AND SYSTEMS」を受講する
11:0020:00授業「In-Sessional Course」を受講する
12:0021:00休憩
13:0022:00講義に備えて勉強する
14:0023:00授業「RESEARCH AND PROFESSIONAL SKILLS」を受講する
15:0024:00授業「RESEARCH AND PROFESSIONAL SKILLS」を受講する
16:0025:00 何かわからない点があれば質問のメールを送る / 就寝
~~~
23:0008:00起床

上述したモジュール(授業)で実際に何を勉強したのか気になる方は、以下の記事をご参考ください。

【大学院留学ブログ@グラスゴー大学】データサイエンスコースの1学期に受講したモジュールの授業内容について

今回は、海外の大学院で実際に勉強してきた内容についてお話しします。大学院留学を目指す皆さんの中には、「実際にどういったことを勉強するのか知りたい!」という方がいるのではないでしょうか?イギリスの大学院留学やデータサイエンスの分野に興味があるという方に向けて、私が1学期中に学んだ内容を感想を交えて紹介していきますので、皆さんの今後の留学準備(大学院・コース選びなど)や勉強の計画にお役立てください!

続きを見る

続いて、オンライン留学をしてみた実際の経験・感想をテーマ「① 勉強(PC環境、授業の質、英語)」「② 生活(睡眠、友達)」「③ 費用」に分けて、共有しようと思います。

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実際にオンライン留学を経験してみて

① 勉強

「① 勉強」は、「a. PC環境」「b. 授業の質」「c. 英語」のテーマに分けて、説明したいと思います。

a. PC環境

まず、グラスゴー大学が推奨するPCのスペックは以下のとおりです。

こちらの要件とZoomに必要なネットワーク帯域を満たしていれば、オンライン留学における勉強は問題ないと思います。

 

b. 授業の質

授業中の教授の音声は問題なく聞こえますし、画面共有も問題ありません。

大学側もできるだけ本来の留学と同じような授業の質に近くなるように取り組んでいるように見受けられるので、個人的にはオンライン留学の授業の質に満足しています。

またZoomの様々な機能を使って、できるだけ双方向(学生⇄教授)でやりとりするように工夫されていると思います。

例えば、ミーティングの投票機能を使って、アンケートや小テストを行ったり、

質問したい時やリアクションを求められた時には、挙手機能を使ったりもします。

また、何かわからない点があって質問のメールを送る時も、24時間以内には返事をいただけます。

現地が活動する時間帯でしたら、教授とリアルタイムでやりとりすることも可能です。

c. 英語

英語力の向上を留学の目的に挙げる方もいらっしゃると思ったので、「c.英語」は優先して触れたいと思いました。

授業中の教授の音声は問題なく聞こえますし、授業後に字幕付きの録画が視聴可能となるので復習(や英語のリスニングの練習)に役立たせることができます。

尚、私のコースで授業を教える大半の教授はそれ以外の国(ヨーロッパや中国など)出身の方々なので、私はスコットランド英語の訛りに苦しめられておりません。

コースによっては、スコットランド出身の教授もいらっしゃると思いますが、個人的にはスコットランド訛りをあまり心配する必要はないと思います。

また、学生たちと一緒に取り組むグループワークやプレゼンテーションなどが英語を使う貴重な機会だと思います。

というのも、オンライン留学は海外生活を体験することができないため、大学院の活動以外のシーン(食事、飲み会、旅行など)で英語を使う機会がほぼありません。

そのため、オンライン英会話を利用したりして英語を練習する機会を意識して増やす必要があると思います。

② 生活

「② 生活」は、「a. 睡眠」「b. 友達」のテーマに分けて、説明したいと思います。

a. 睡眠

私が参加しているコースの1学期の授業は、基本的に18時開始で24時前後に授業が終了していたので、遅くまで起きる必要がありませんでした。

そのため、オンライン留学だからといって、昼夜逆転せずに、基本的には次の日朝8時くらいに起きて、普通に活動していました。

ただ、授業以外のセミナー(就活やデータサイエンスに関係したもの)やグループワーク(学生が自主的に設定するもの)は、基本現地の夕方の時間帯(日本の午前2時前後)なので、それらを受講するときは夜更かしをすることもしばしばありました。

b.友達


留学の良さは勉強だけでなく、さまざまな人との交流をして、現地での生活やアクティビティをすることも含まれると思います。

しかしながら、オンライン留学では、そのような海外生活を体験するのは難しいです。

私の場合は、グループワークを通して仲良くなった方々と毎日チャットしたり、たまに電話したりしますが、もちろんオンライン留学なので直接お会いしたことがありません。

2021年9月に現地へ渡航する予定なので、そのタイミングで同じコースの友達と会えそうです。

2021年1月からおよそ8ヶ月間寝かせているので、実際に会えた時は泣くと思います。

システム開発プロジェクトで協力したメンバーとお疲れ様会をするのが楽しみです。

③ 費用

オンライン留学になったため、大学院の学費が20%OFFになりました。

グラスゴー大学の大学院の学費は、留学費用全体のおよそ60%を占めることを以下の記事で説明しましたので、20%でもかなりの額になりました。

【大学院留学ブログ】大学院留学に必要な費用とその準備方法について

今回は、海外の大学院留学に重要な「費用」についてお話ししていきます。海外の大学院留学を志した時、お金の準備について心配になるかと思います。私自身は、給付型の奨学金や親からの金銭的支援を受けることが難しい状況でしたので、多くの時間をかけ慎重に用意してきました。そこで今回の記事では、イギリス、オーストラリア、アメリカなどの国に大学院留学をする際に必要な費用及びそれらの留学費用をどうやって準備してきたのかを共有させていただきますので、皆さまの今後の留学準備にお役立てください!

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加えて、渡航前に必要な費用(航空券、海外留学保険など)や渡航後の費用である滞在費、食費、通信費などが0円になりました。

そのため、本来の留学にかかる費用と比べると、オンライン留学は費用を抑えられると思います。

しかしながら、私の場合は上述した英語環境を増やすためにオンライン英会話に通ったりしているので、その分の費用が追加となります。

[blogcard url="https://www.gla.ac.uk/scholarships/alumnidiscount/"]

その他気をつけるべきこと、過ごし方のコツがあれば随時追加していきます。

お願い

オンライン留学に関して気になるテーマ(上述したものを深掘りでも、その他のテーマでも)がございましたら、何なりとおっしゃってください!

まとめ:

この記事では、グラスゴー大学のデータサイエンスコースのオンライン留学の経験をお話しました。

今回のコロナウィルスの影響を受けて、皆さまの本来の予定とは、かなり変わってしまった部分も多くあると思いますが、この記事が、海外の大学院留学に興味を持っている方にとって少しでも参考になれば幸いです。

今回の内容は以上となります。

当記事をお読みいただきありがとうございました!

当ブログの発信内容についてご意見・ご希望がございましたら、当ブログのContact Usもしくは私のTwitterアカウントまで何なりとお申し付けください。

くろかわ

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