出願校を決めることができました!
いよいよ具体的な出願書類の準備・作成をしようと思います。
今回は推薦状の準備について知りたいので、わかりやすく解説してほしいです!
こんなお悩みを解決します。
この記事で得られること
・海外の大学院の出願時に必要な推薦状について
・推薦状を準備する手順5つ
この記事の信頼性
この記事を書いている私は、2021年1月からUniversity of GlasgowのData Science [MSc]に進学しています。
当ブログやSNSでは大学院留学での経験や英語・ITの勉強について情報発信しています。
今回は、海外の大学院の出願に重要な「推薦状の準備」についてお話ししていきます。
推薦状は自分で準備をする書類ではないので、海外の大学院を志した人にとっては最も不安に思う出願書類の一つかもしれません。
そこで今回の記事では、イギリスの大学院出願時における推薦状の準備方法について解説していきますので、皆さんの今後の留学準備にお役立てください!
それでは、早速ご紹介していきます!
海外の大学院は、基本的に書類選考となりますので、出願書類(志望動機書、履歴書及び推薦状など)のクオリティーは皆さんの合否を分ける重要な役割を果たします。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
海外の大学院に出願する推薦状とは?
まずは、推薦状とはそもそも何なのか、どうして提出するべきなのかについて、簡単に説明していきます。
推薦状とは、あなたが「どのような人物なのか」を客観的に伝えるための書類のこと
推薦状とは、数字では伝わりづらいあなたの勉強・仕事ぶりや人柄を保証するためのものです。
どのようなことを推薦状で書くのかというと、
ポイント
・(推薦者が)出願者を実際に指導したか、一緒に働いたことがある
・出願者の能力とその将来性について具体的に説明している
・志望する大学院で貢献する・成功できることを理由を持って説明している
といったことを組み込むべきだと考えます。
実際、私も推薦状を作成していただいた時には上記の内容を含めました。
具体的な話を進める前に、海外の大学院に出願する時に準備する主な出願書類を整理しておくと以下のようになります。
書類 | 主な記述内容 | 時点 |
志望動機書 | キャリアゴール(将来の夢、目標) 出願の動機(志望校において何を学びたいのか) 出願までの背景(現在までの学業の経験・実績) | 未来 |
履歴書 | 今までの職業上の自己PR | 過去 |
推薦状 | 他者から見たあなたの強み | 過去 |
成績証明書 | 今までの学業上の自己PR | 過去 |
志望動機書、履歴書、成績証明書は自分で書く・用意する書類ですが、推薦状は出身校の教員や職場の上司に書いていただく必要があります。
つまり、あなたが志望動機書、履歴書及び成績証明書を用いて大学院側にアピールした内容を推薦状を使って第三者の立場から証明してもらうということです。
尚、志望動機書に関する記事もございますので、必要に応じてご参考ください。
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【大学院留学ブログ】海外の大学院の出願時に必要な志望動機書の書き方について
今回は、海外の大学院の出願時に必要な「志望動機書の書き方」についてお話ししていきます。初めて海外の大学院に出願する場合、1つの志望動機書を書くことは相当大変だと思います。しかし、志望動機書を1つ書いてしまえば、その他の志望校に出願する時に1から作成せずに、その志望動機書の共通する部分を使いまわすことも可能です。
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海外の大学院留学に関して不安を抱えている方へ
海外の大学院留学に関して「出願準備の大きな流れやスケジュール感が曖昧です」や「これから出願する大学院を決めていきたい」などのような不安や課題を抱えている場合は、以下の本をおすすめします。
特定の留学先(国)に絞らず北米、ヨーロッパ、オセアニアなどの海外大学院留学に関して幅広く理解することができる1冊です。
「国別教育制度、難易度の違い」、「必要費用、英語力」、「出願校の絞り込み、出願方法」など、大学院留学に必要な全ての情報が掲載されています。
推薦状を提出する理由は「大学院側に合格を出してもらうため」
推薦状を提出する理由は、大学院側に「あなたが合格すること」を納得させるためのものです。
なぜなら、推薦状を提出することで、大学院側に以下を伝えることができます。
ポイント
- 自分がその大学で学ぶ必然性(◯◯するために、〜したい)
- 自分がいかに志望する大学・研究室に貢献できるか
海外の大学院の選考は、学力試験の得点によって合格が決定されるものではありません。
日本の大学と比べて、海外の大学院の選考は主観的な印象を受けました。
そのため、就職活動に近いと思います。
すなわち、審査する先生は「この生徒は我々の大学・研究室に役に立つか」を考えるということです。
実際に推薦状を準備する時は、上記2点を常に意識しましょう。
推薦状を誰に頼むべきか?
通常の推薦状は卒業した大学の教授か、会社の上司に頼みます。
具体的に誰に頼むべきかということに関しては、皆さんの現在の状況に依存することが多いので明確なことは言えません。
しかし私は、推薦者選定における大事なことは2点あると考えています。
ポイント
① 必ず自分のことをよく知っている方に頼むこと
② 出願する学位や学部とつながりのある分野の方に頼むこと
簡単に補足すると、まずは、①自分の推薦者との関係を重要視するべきだと思います。
自分のことを知らない会社の部長より、自分のことをよく知っている係長の方が効果的な推薦状が書けるはずです。
また、たとえ社長や学部長に書いてもらっても自分のことをよく知らなければ、効果的な推薦状にはならないと思います。
もちろん、自分のことをよく知っている社長や学部長がいれば効果的な推薦状になるでしょう。
次に大事なことは、②出願する学位や学部とつながりのある分野の方に頼むということです。
例えば、環境学のコースに出願するのであれば、環境学系の分野で著名の方に頼む方がより効果的な推薦状を書いてもらえるでしょう。
私の場合は、①と②を優先したので、出身大学でお世話になった研究室の教授及び助教に推薦状の作成を依頼しました!
推薦状作成の流れは全部で3パターン
推薦者 (大学の教授、会社の上司など) に対して、推薦状の作成をどうやって依頼するか説明したいと思います。
推薦状作成の流れは、依頼する際の推薦状のフォーマットによって異なります。
推薦状のフォーマットは以下のとおりです。
フォーマット例
フォーマット①:自ら推薦状 (英語) を完成させ、推薦者に渡す。
フォーマット②:自ら推薦状 (英語) をほぼほぼ完成させ (一部空欄)、推薦者に渡す。
→ そこで問題がなければサインをもらう。
フォーマット③:組み込んで欲しい内容 (日本語) を伝え、推薦者に推薦状 (英語) を1から作成してもらう。
私は大学の教授及び助教に推薦状の作成依頼をしました。
両者に上記3つのパターンを提案したところ、教授は方法②、助教は方法①を選択してくださいました。
推薦状を自分で作成して、推薦者に渡すことは考えてなかったや!
確かに、推薦者の方に作成していただく労力を少し減らせるね!
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推薦状を作る手順5つ
続いて、推薦状を作る手順5つについて、説明していきます。
推薦状を作る手順5つ
手順①:出願する大学院で推薦状作成におけるルールがないか確認する
手順②:推薦者を選定する
手順③:推薦者に対して推薦状の作成を依頼する
手順④:推薦状を作成する
手順⑤:作成していただいた推薦状を受け取る
手順①:出願する大学院で推薦状作成におけるルールがないか確認する
まず推薦状を用意するにあたって皆さんに確認していただきたいのが、推薦状の指定フォームの有無です。
学校によっては指定のフォームを用意している場合があります。
たとえ指定のフォームを用意していなくても、多くの学校では推薦者の選定、推薦状の数、推薦状提出方法についてガイドラインを設定しているところがあります。
この記事では、一般的な推薦状作成について説明していきます。
手順②:推薦者を選定する
大学院が設定した推薦状に関するルール(推薦者はアカデミックフィールドからX名 or プロフェッショナルフィールドからX名 or 指定なし など)や、私がお伝えした推薦者選定における大事なこと①、②(以下に再掲)を意識して、推薦者を選定してください。
ポイント
① 必ず自分のことをよく知っている方に頼むこと
② 出願する学位や学部とつながりのある分野の方に頼むこと
例えば、出身大学の教員、他大学の教員、職場の上司・先輩などが候補になるかと思います。
以下の記事では、米国大学院に合格した約100人が出願時にどのような人物に推薦状を依頼したかをグラフにまとめてありましたので、ご参考ください。
[blogcard url="http://xplane.seldoon.net/application-prep/reference-letter/"]
手順③:推薦者に対して推薦状の作成を依頼する
推薦者を選定できたら、いよいよ推薦状作成の依頼をします。
推薦者に対して、大学院留学する意思があることを伝え、上述したフォーマット案を提案し、推薦者に選択していただきます。
参考までに、実際に推薦者に依頼した際のメール内容(フォーマット案の提案部分のみ)を共有します。
依頼例
■ステップ1:推薦状のフォーマット選定
・フォーマットですが、以下の選択肢からお選びいただきます。
- 選択肢1:推薦状のサンプル希望
・「基本的には作成するが、下書きとなるサンプルがほしい」場合:
具体的な内容はそれほど入っていませんが、必要ヵ所を埋めれば推薦状として使用できます。
添付の"sample"をサンプルとして、共有いたします。
- 選択肢2:推薦状の代筆希望
・「サインだけできる状態のものを作成してきてほしい」場合:
上記サンプルとは異なり、XX先生及び私の情報も全て記入済みの推薦状です。
- 選択肢3
・推薦状の代筆が必要なく、全てXX先生に作成していただく場合:
選択肢3⇒1⇒2の順で、ご負担が減っていくと思います。
手順④:推薦状を作成する
手順③にて、推薦者の方に選んでもらったフォーマット(上記のメール内容では"選択肢"にあたります)に従って、推薦状を用意します。
以下の記事では、推薦状の構成例が確認できます。
推薦状の作成にあたって、そもそも推薦状の構成を知りたい場合は、ご参考ください。
[blogcard url="https://note.com/taketabi/n/n887cfdb2f35b"]
また、推薦状にて具体的に記述しておくべきポイントは以下のサイト(「推薦状に載せておくべきポイント」)が参考になりそうです。
[blogcard url="http://epflgakusei.com/wordpress/recommendation-letter/"]
以下の記事では、メールアドレスを登録すれば、推薦状のサンプルを取得できます。
[blogcard url="https://www.path-to-success.net/recommendation-letter"]
さまざまな情報を参考にして、用意すべきフォーマットに合わせて推薦状を用意します。
手順⑤:作成していただいた推薦状を受け取る
手順④にて、作成できたフォーマットをベースにして、推薦者に仕上げをしてもらいます。
大学院側が指定する提出方法にあわせて推薦状を提出します。
この時に大事なのが、推薦状が作成・提出できた時、大学院側から提出を確認したことを知らせるメールが来ます。
そのメールを確認したら推薦者宛にお礼のメールを送りましょう。
まとめ:推薦者の肩書より推薦文の内容を重視して、効果的な推薦状になるように工夫しよう!
今回は、推薦状の考え方、作成の流れについて説明しました。
あまり日本では馴染みのない推薦状ですが、海外の大学院留学に出願する際は必ず必要になってくると思います。
しっかりとした準備をすることで、履歴書、エッセイ、推薦状が一体となり大学院側に効果的にアピールできる書類を作ることができます!
今回の内容は以上となります。
当記事をお読みいただきありがとうございました!
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