海外の大学院で実際に勉強する内容を知りたいです!
こんなお悩みを解決します。
この記事で得られること
・グラスゴー大学のデータサイエンスコースの3学期に受講したモジュールについて
この記事の信頼性
この記事を書いている私は、2021年1月からUniversity of GlasgowのData Science [MSc]に進学しています。
当ブログやSNSでは大学院留学での経験や英語・ITの勉強について情報発信しています。
本記事では、海外の大学院で実際に勉強してきた内容についてお話しします。
大学院留学を目指す皆さんの中には、「実際にどういったことを勉強するのか知りたい」という方がいらっしゃるのではないでしょうか?
海外の大学院留学やコンピュータサイエンス・データサイエンスの分野に興味を持つ方に向けて、私が大学院の3学期中に学んだ内容を感想を交えて紹介していきます。
皆さまの留学準備(大学院・コース選びなど)や勉強の計画にお役立てください!
なお、感想(大変だったこと、楽しかったこと、おすすめのツールなど)は別記事で共有するつもりです。
大学院留学の実体験を共有したいと思いますので、よろしければご覧ください!
1年間のスケジュールについて
まずは、私が勉強しているコースの1年間のスケジュールを簡単におさらいします。
大学院側から入手した情報を参考にして、こちらのスライドに整理しました。
今回の記事で取り扱うのは3学期(2021年9月20日から12月10日まで)なので、上図の赤枠が該当します。
私が現在進学しているコース(Data Science [MSc])は、本来2020年9月スタートでしたが、コロナウィルスの影響を受けて2021年1月からスタートしました。
そのため入学してから(当記事執筆時点までで)11ヶ月程が経ちました。
社会人になって大学院留学を目指してから大学院に入学するまでが大変だったのもあり、いざ入学してからは時間が経つのは大変早く感じます。
修論について
3学期に取り組んだモジュールはシンプルで修論のみとなります。(以下、プロジェクトと言います。)
私が進学しているコースのこのプロジェクトは、修士課程で最も重要な要素で、1年間で取得する必要がある180単位の中の60単位を占めます。
プロジェクトの期間中は、指導教官が週1〜で個別指導をしてくれます。
取り組むテーマですが、その指導教官がテーマを割り当ててくれる場合もあれば、自分でテーマを自由に設定できる場合もあります。
基本的には個人ワークですが、テーマによってはグループで進めている人もいました。
例えば、私と一緒に住んでいたインド人Dさんは、指導教官から指定されたテーマをグループで進めていました。
このモジュールの目的は、学生が1学期や2学期に学んできた内容を活かして、独力でプロジェクトを遂行できるようにすることです。
ここで言うプロジェクトとは、要件定義、プロジェクト計画、ソフトウェア製品の設計・実装・評価、論文執筆などを想定しています。
3学期(9/20~12/10)では、個人プロジェクト(論文執筆、システム開発などが含まれます)を行います。
— Kurokawa🏴 (@_kurokawa5) September 17, 2021
先日、初回オリエンテーションの日時やSupervisorが発表されました。#イギリス大学院留学
1学期の授業内容はこちらから確認できます。
-
【大学院留学ブログ@グラスゴー大学】データサイエンスコースの1学期に受講したモジュールの授業内容について
今回は、海外の大学院で実際に勉強してきた内容についてお話しします。大学院留学を目指す皆さんの中には、「実際にどういったことを勉強するのか知りたい!」という方がいるのではないでしょうか?イギリスの大学院留学やデータサイエンスの分野に興味があるという方に向けて、私が1学期中に学んだ内容を感想を交えて紹介していきますので、皆さんの今後の留学準備(大学院・コース選びなど)や勉強の計画にお役立てください!
続きを見る
2学期の授業内容はこちらから確認できます。
-
【大学院留学ブログ@グラスゴー大学】データサイエンスコースの2学期に受講したモジュールの授業内容について(前編)
今回は、海外の大学院で実際に勉強してきた内容についてお話しします。大学院留学を目指す皆さんの中には、「実際にどういったことを勉強するのか知りたい!」という方がいるのではないでしょうか?イギリスの大学院留学やデータサイエンスの分野に興味があるという方に向けて、私が2学期中に学んだ内容を感想を交えて紹介していきますので、皆さんの今後の留学準備(大学院・コース選びなど)や勉強の計画にお役立てください!
続きを見る
プロジェクトで取り組むテーマについて
学生がプロジェクトの取り組むテーマを考える時に、まず大学側から所属するコースごとにテーマカテゴリーのようなものを指定されます。
例えば、データサイエンスコースの場合は以下のようなテーマのカテゴリー(1〜5)があります。
学生はまずこの中から希望するカテゴリーを選びます。
- Information Retrieval, Recommender Systems & Natural Language Processing
- Data Systems & Data Applications
- Machine Learning & Mathematical Modelling
- Bioinformatics & Computational Biology
- Vision and Robotics
カテゴリーが決まるとそのカテゴリーにあった指導教官がアサインされ、その次に学生は指導教官と一緒に取り組むテーマを具体的に決めていきます。
私の周りの学生(私と違うコースで勉強している方も含みます)は、ざっくりとなりますが「画像認識」、「テキスト分析」、「レコメンダーシステムの開発」、「金融アプリの開発」や「SCMにおけるデータ分析」などをテーマとして取り組んでいました。
私は、以下のような知的エージェントの開発を目的として、コミュニケーションにおける人の顔や姿勢などの非言語情報からその人の気持ちを推定することをテーマに取り組んでいました。
個々人にアサインされたSupervisorによっては、研究テーマが指定されることもあるらしいです。(私は研究テーマを自分で考える必要がありますが、友達は予め決められた研究テーマに取り組むようです)
— Kurokawa🏴 (@_kurokawa5) October 11, 2021
どちらかにしてくださいな🥺#イギリス大学院留学
言葉(e.g. 野球選手)が持つ性別のバイアス(女性よりも男性のイメージが強いかも)を取り除く研究も面白そう🤔#イギリス大学院留学
— Kurokawa🏴 (@_kurokawa5) October 5, 2021
最近は私の研究テーマに関連して、こういった人のポーズを推定する手法についても勉強してます。https://t.co/ZXvRKW6kEn#イギリス大学院留学
— Kurokawa🏴 (@_kurokawa5) October 11, 2021
3学期の全体スケジュールについて
それでは次に、私たちが上述したテーマを取り組むためのスケジュールについて共有します。
プロジェクトは自己責任なので、スケジュールは基本的には自由でしたが、大学側から共有されたサンプルスケジュールは以下のとおりです。
サンプルスケジュール
9月20日 プロジェクト開始
10月1日 プロジェクトテーマの決定
10月30日 システム開発の一次完了
11月15日 システム評価&改善
11月30日 システム開発の最終完了
私は以下のようなスケジュールを計画し、プロジェクトを進めてました。
毎週行われたミーティングで指導教官から「あんたの進捗は問題なさそうだね!」とおっしゃっていただいてましたが、少し不安だったため周りの同級生にも頻繁に進捗確認をしていました。
修論の進捗があまり良くなくて焦ります😥
— Kurokawa🏴 (@_kurokawa5) October 8, 2021
修論で私がやりたいことを教授に説明してゴーサインを出してもらえたけど、分析するためのデータが転がってない&取得するプロセスにすごい時間がかかりそう💦
割り切ってデータから修論テーマを決めれば良かったと少し思いました
1週間のスケジュールについて
続いて1週間のスケジュールですが、毎週水曜日に指導教官と1対1のミーティング(だいたい30分間)がありました。
それ以外の時間帯は個人作業となります。
私は家で作業することが難しかったので、平日は図書館で作業を進めてました。
プロジェクトの作業時間は人によってまちまちで、例えば一緒に住んでるインド人は11月に入るまでYouTubeの編集を頑張ってました。
今日の教授との修論の進捗報告ミーティング(30分間)では、教授が期待することを正しく汲み取れなくてコミュニケーションに苦労しました。会議中、頻繁に質問や聞き直しをしていたら、時間が足らず中途半端な形で終わってしまいました😥
— Kurokawa🏴 (@_kurokawa5) November 17, 2021
次回は準備ましましで会議に臨みます
一緒に住んでいるインド人から「ちょっとこれについてアドバイス欲しいんだけど...」と聞かれて、修論の事かと思ったらYoutubeにアップしたVlog(インドからイギリスまでの道中)のことだった。
— Kurokawa🏴 (@_kurokawa5) October 30, 2021
高評価しといたから修論進めようよ#イギリス大学院留学
【共有です】UI/UXデザインやデータ分析を英語で学びたい方へ!
お話が脱線して恐れ入りますが、UI/UXデザインやデータ分析を学びたい方に向けてちょっとした共有です。
ドイツ(ベルリン)発祥のデザインブートキャンプであるCareerFoundryのコースを5%オフ(UX Designコースで4万円相当)で受講できるクーポンコードを共有いたします。
コースが完了すると、履歴書、LinkedInのプロフィール、就職で使用できる証明書が発行されます!
CareerFoundryについて気になった方は、良かったらこちらの記事もご覧ください。
-
【UXデザインブログ】CareerFoundryについて
この記事では、ウェブ開発、UX/UIデザイン、データ分析が学習できる、ドイツ発のCareerFoundryというオンラインブートキャンプを紹介しています。基本情報やコース、特徴についてまとめました。CareerFoundryに興味がある方の参考になれば幸いです。
続きを見る
まとめ
この記事では、グラスゴー大学のデータサイエンスコースの3学期に受講したモジュールについてお話しました。
イギリスの情報系の大学院ではどういったことを勉強するのか少しでもイメージしていただくために、多くの図などを使って共有させていただきました。
こちらの情報を参考にしていただき、例えば、データ分析に興味があるけど、
(a) もっとビジネスを中心に勉強したい場合は、 Business Analyticsなどのコース
(b) もっと統計を中心に勉強したい場合は、StatisticsやData Analyticsなどのコース
(c) 総合的に勉強したい場合は、コース自体の期間が長い(2年間)オーストラリアの大学院のコース(Master of Data Science at the University of Melbourne, Master of Data Science at the University of Queensland)
などを検討してみてはいかがでしょうか。
こちらの記事が、イギリス大学院留学・データサイエンスに興味を持っている方にとって少しでも参考になれば幸いです。
今回の内容は以上となります。
当記事をお読みいただきありがとうございました!
当ブログの発信内容についてご質問・ご希望がございましたら、当ブログのContact Usもしくは私のTwitterアカウントまで何なりとお申し付けください。